ブログ|シーズどうぶつ病院 横須賀|ペットとご家族の為の動物病院

  • 神奈川県横須賀市・シーズどうぶつ病院・地図
  • 神奈川県横須賀市・シーズどうぶつ病院・メニュー
  • カテゴリー

  • アーカイブ

問題は皮膚だけにあらず

2021年7月23日

これからの時期、高温・多湿の環境で皮膚病や外耳炎の診察が多くなります。細菌や酵母菌にとっては繁殖しやすい環境だからです。

抗生物質や抗真菌剤、治療用シャンプーで治療するのですが、なかなか上手くいかない事もしばしばです。

ここで「治らない。」と書かないところが、ポイントです。

「なかなか、治らない。」と飼い主さんに言われることがありますが、僕は、「この皮膚病は治りません。上手く付き合っていく(良い状態を維持する)しかありません。」と答えています。

まず細菌感染ですが、犬の細菌感染性皮膚炎(膿皮症)の犯人は、その辺にいるブドウ球菌です。特別な菌ではありません。例えば太郎ちゃんと花子ちゃんの2頭のわんちゃんを飼っていて、太郎ちゃんが膿皮症になっても、花子ちゃんはなってない(うつらない)なんてことは当たり前です。なぜなら太郎ちゃんに問題があるからです。太郎ちゃんは何かしらの原因で、皮膚の局所免疫が弱くなっていて感染してしまうのです。原因は糖尿病・甲状腺機能低下症・副腎皮質機能亢進症などの全身性の疾患の場合もありますし、皮膚にしか原因がない事もあります。僕の経験だと、不適切なシャンプーが原因だったこともあります。

酵母菌は、ここではマラセチアのことですが、やはりこちらも特別な微生物ではなく犬の健康な皮膚の常在(皮膚にいてもいい)微生物です。でも、異常に増殖すると、マラセチア性皮膚炎を起こします。マラセチアは脂を好む微生物ですので、脂漏症(皮膚がベタベタ脂っぽくなる。白~黄色のフケのような物がでる。独特の匂いがする。象の皮膚のように肥厚し黒ずむ)になると増殖します。内分泌疾患による脂漏症であれば、その治療をする必要もありますが、脂漏症用のシャンプーを使うことがメインになります。

このように本人(本犬)の体質によるところが大きい為、完璧に治すことは難しく「上手く付き合っていく」「良い状態をなるべく長く保つ」という治療になると思います。

付け加えますと、特定の感染性の皮膚病、皮膚糸状菌症(カビ)、疥癬(ダニ)、等は、同居犬の皮膚が健康でもうつりますが、治療により「治せる」皮膚病でもあります。

毛包虫(ニキビダニ)は特に成犬・老犬で発症する場合、全身性の疾患が背景にあることが多いです。この話はまた別の機会に。

膿皮症(細菌感染性皮膚病)で抗生剤を飲んでもシャンプーしてもなかなか上手くいかない。マラセチアで薬飲んでもシャンプーしても上手くいかない。と言う場合、全身性疾患が裏で糸を引いていて、そちらの治療で少し改善することも充分あります。

また、アレルギーと言われてアレルギーの薬飲んでいるけど、実はマラセチアなどの感染性の皮膚病なんてこともあるかもしれません。

シーズどうぶつ病院 院長 島﨑健一

#動物病院 #大矢部 #横須賀 #北久里浜 #横須賀佐原 #衣笠 #久里浜 #マラセチア性皮膚炎 #膿皮症 #疥癬 #ニキビダニ #アレルギー #アトピー性皮膚炎 #甲状腺機能低下症 #副腎皮質機能亢進症 #脂漏症 #薬用シャンプー #予約のできる動物病院 #待ち時間を少なく #診療は丁寧に #犬 #猫 #シーズどうぶつ病院 #横須賀動物病院 #大矢部動物病院 #獣医